豊橋年正の考え

日々の考えの垂れ流し

「O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!」歌詞考察

 先日、アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージに追加された楽曲「O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!」の歌詞についての考察・解説記事です。

 

"Oxymoron"

 "oxymoron"は、日本語で「撞着語法」という意味の言葉で、"Sound of Silence"や、"急がば回れ"などのように、矛盾した語を並べる語法です。この曲の中では、"チカク/テ/トオイ/スグトナリ"で使われている。歌っている双子のタイプが違うことも関係していると思う。

 言葉遊び的にみると、最初の"ラジオネーム"おもしろくん""はoxymoron(オクシモロン)のアナグラムである。また、曲名のO-Ku-Ri-Mo-No(オクリモノ)と、oxymoron(オクシモロン)で韻を踏んでいる。

 

"tig-hag"と"tig-hug"

 この曲の歌詞には、"tig-hag"と"tig-hug"の2つがある。どちらも"チグハグ"にかけている言葉だが、この2つの違いは何なのか。サビの部分は"tig-hug"で、他の場所では"tig-hag"が使われている。

 hugの意味はそのまま「ハグ」。tigの意味は「鬼ごっこ」で、hagの意味は「魔女」。鬼を追いかける側(おもしろくん)と、追いかけられる側の魔女(大好きな人)という対比(撞着語法ではないが近しいもの)ができている。Aメロの歌詞もこの考えで理解する事ができる。

 サビの方はもう少し素直で、tig(鬼ごっこ)だから"キミを捕まえて"や、チグハグで捕まえられない"ツカズ/ハナレズで"という歌詞になっている。hug(ハグ)はそのまま"ハグ"として使われている。

 

"オクリモノ"とは何なのか

 曲名にもなっている"オクリモノ"は何なのか。"tig-hag"でもあり"tig-hug"でもある贈り物。"アマク/テ/スッパク/テ/ハジケタリ"、"チカク/テ/トオイ キミがそばにいる今日"が"オクリモノ"と歌われていることを考えると「恋」が"オクリモノ"なのではないか。大好きな人を追いかける。捕まえてハグをしたくなる気持ち。

 

 他にも、"Blue"(文字通り「青」の意味と"happy"との対比の気分の「ブルー」の掛け言葉)など言葉選びが上手い。どんなものを食べたらこんな上手い歌詞が書けるのでしょうか。本日はここまで。